美結は、短髪で運動神経も成績も悪い

いじめられっ子。

気分屋で素直な性格。

趣味はゲーム。

一人っ子。

わがままな部分がある中学3年生。

葵は、短髪で運動神経抜群。成績も良い優等生。

美人で華麗な雰囲気から同性に好かれてる。

穏やかで淑やかで心優しい性格。

趣味は読書。
介護施設のボランティアで毎日が忙しい。

10つ歳が離れた妹がいる。

お嬢様学校に通っている中学3年生。


2人は2015年度の秋辺りから交際を始めた

次第に2人の愛は発展していき…


しかし、その愛が悲劇を起こした


12月7日


AM2:10


深夜2時過ぎ

美結は深夜なのにも関わらず

葵の自宅に電話をかけた

葵は毎晩、勉強をしており

両親は仕事で留守のため葵は一人だった

「葵に逢いたい」という欲望で勝手に

公園のいつもの場所で待ち合わせね。と

葵の意見をスルーして決めつけた美結

しかし、美結を一人残してるわけにもいかないと

思った葵はわざわざ遠距離からバスで公園のいつもの

待ち合わせ場所のトイレの個室に来てくれた


美結「葵…怖かったよ…」

葵「ごめんね…待たせちゃって。」

実は美結は、葵が来る前

突然、不審者に追われて

トイレの個室になんとか逃げたのだ

葵が来た頃には不審者は消えていた、と。


その後、

美結はとんでもない行動に出た

美結「はぁ…あおい…好きすぎて辛いよぅ…っ!」

美結はポケットから鋭い刃物を出し

葵に差し出した

葵「ちょ…!ひゃぁあああ!やめて!やめて!!」

美結「大丈夫だよ…殺しはしないから…
愛の傷だよ……」

葵「ひゃぁあああああ!!」

葵は恐怖で美結から避けた

美結は無理矢理、逃げようとする
葵を止めようとしたその時…

美結の刃物を持ってる右手が誤って

思いっきり葵の腕へ…!


(プシャッ!!)


その瞬間、大量の血が吹き出し

葵の服、みゆの服、壁、床へと血液が
辺りに飛び散った

美結「うわああ!!!」

その瞬間、美結と葵の顔が一気に青ざめた

葵「…」

さらに、

葵の手首が


消えていた


葵の手首は床に落ちていた

美結「いやぁああ!!」

美結は恐怖になりトイレの個室から出ようと

ドアを開けて出た瞬間…


(グッ!)


美結「…っ!!」

美結の腕を葵が強くつかんだ

葵「…ねぇ……」

美結「離して!!」

(バッ!)

美結は葵の手を思いっきり振り払った

そして葵を置いて数メートルほど走って逃げてしまった


すると…


「うぅ……うわぁああああ!うぅぅぅぅぅ…」


葵の泣き声が響き渡った

あの葵が涙するということは、よっぽどのことだった

美結「葵……」

美結は振り返り、トイレの個室へ戻って行った

美結「葵……!」

個室へ入ると辺りはやはり真っ赤に染まっていた

葵は座り込み泣き崩れていた

美結「……葵……葵……
ごめんね……私最低……」

美結は葵を抱き寄せた

葵「……」

葵「痛いよ……こんなこと初めてだよ……」

美結「葵……ごめんね……悪気はなかったの……」

葵「ねぇ……これが愛の傷というものなの……?」

美結「ううん……!違う……違うよ!」

美結「軽い傷をつけようと思ったら…
まさかここまで…うぅっ…」

葵「……私、びっくりしたよ……
これが愛情表現ならば……」


葵「私も美結に同じようなことしていい…?」


美結「え……それはやめてください……」


葵「大丈夫だよ…まあ腕を切るまではしないけど
ちょっと傷ぐらいつけさせてよ」


美結「葵……怖いよ……
葵を本気で怒らせちゃった……どうしよう……」

美結は恐怖になり、また逃げ出そうとすると…

葵「怒ってない。怒ってないよ……?^^」

(グッ!)

葵は満面の笑みで美結の手を強くつかんだ

美結は、脳内真っ白になりついに…

葵を強く抱き締めた

美結「はぁ……葵……///」

葵「美結……愛してる……」

(サッ)

葵は美結から右手で刃物を奪い取り
美結の右手首に近づけた

左手は美結の左腕を巻き付けるようにした

美結「そんなに痛くしないでね……
美結…怖いよ……」

葵「大丈夫…深い傷はつけないよ……」

そして刃物がゆっくりと美結の右手首に近づく…

しかし、美結はやっぱり恐怖で右手を引いた

美結「…ね……葵……やっぱり……
傷をつけることだけは、やめて……くれないかな?」


葵「…………何を言っているの……?」


葵は、真顔で美結を見た

美結「嘘です……なんでも……ないです……」

美結は涙目になった


美結は固く目を閉じた

美結「…っ」


そして、ついに……


(スッ……)


美結の右手首に細い傷がつけられた

美結「……んっ…!痛い……うぅっ……」

葵「これで美結は……私だけのものだよ…」

美結「葵……愛してる……」

葵「美結……愛してるよ……」

美結「こんな傷でここまで痛いんだから、
葵のほうがもっと痛いよね…」

葵「美結だから許せるんだよ……
どんなことをされても。」

美結「私も、葵に何をされても許す……
ああ……愛しき葵……」

葵「美結………」

美結と葵は激しく抱き合いながらキスをした






―終―