今日はあんまし眠くない?と囁かれながら、器用にホックが外される。

シーツに身体を擦りながら体勢を変えて、私の上。


じっと見つめ合うと、必ず最初にギブアップしてしまうのは私だった。



「まあ、おれの顔が直視できないくらいティラノサウルスそっくりなイケメンで惚れ惚れすんのはさ。わかるけど」


「……アンティノウスだよ」


「…そう、それそれ。恐竜になっちゃったよおれ」



私のことをとても可愛がっているんだろうなって思う、ほほえみとキス。

こういうときはいっそう、海真くんのことを同い歳だとは見えなくなる。



「シていい?ってか、するよ」


「っ、やさしく…して…?」


「…オジョーサマ。おれがいつ乱暴に抱いたっていうんだい」



乱暴にはしないけれどすごく激しい、とは。

口にするだけ自分がダメージを食らいそうで逆につぐむ。