いつまでもこんな穏やかな日常が続けばいいなって思っていた。
だけど、そんな私の甘い考えがぶち壊される日は音もなくやってきてしまった。
私に何の覚悟もないままに。
そろそろ夏も盛りで蒸し暑くなってきたある日の放課後。
いつものように花音ちゃんにバイバイ、また明日ねって挨拶を交わして教室をでようとした。
「猫宮」
木下くんと喋っていた一条くんは私が彼の座っている席の前を通り過ぎようとしたら声をかけてきた。
「ど、どうしたの?」
「いや、なんでも。今から帰るのか?」
私を見上げる一条くんの三白銀はなかなかの迫力。
以前ならきっと睨みあげられた、怖いってなっただろうけど今は全然違う。
「気をつけて帰れよ」
「ん、じゃ」
「ああ」
短いやりとりだったけど、私の胸の奥はバクバクと暴れていた。
なんとか平静を装っていたけど大丈夫だったかな。
昇降口まで降りてきて下駄箱を開けると外靴の上に紙が置いてあった。
「あれ、なんだろうこれ」
手の平くらいの大きさのメモ帳にはこんな文が。
だけど、そんな私の甘い考えがぶち壊される日は音もなくやってきてしまった。
私に何の覚悟もないままに。
そろそろ夏も盛りで蒸し暑くなってきたある日の放課後。
いつものように花音ちゃんにバイバイ、また明日ねって挨拶を交わして教室をでようとした。
「猫宮」
木下くんと喋っていた一条くんは私が彼の座っている席の前を通り過ぎようとしたら声をかけてきた。
「ど、どうしたの?」
「いや、なんでも。今から帰るのか?」
私を見上げる一条くんの三白銀はなかなかの迫力。
以前ならきっと睨みあげられた、怖いってなっただろうけど今は全然違う。
「気をつけて帰れよ」
「ん、じゃ」
「ああ」
短いやりとりだったけど、私の胸の奥はバクバクと暴れていた。
なんとか平静を装っていたけど大丈夫だったかな。
昇降口まで降りてきて下駄箱を開けると外靴の上に紙が置いてあった。
「あれ、なんだろうこれ」
手の平くらいの大きさのメモ帳にはこんな文が。