あれから10年の時が流れた。俺は高校卒業後アメリカに行き、バスケの師匠に出会った。

凛月「もう10年か…、早いな。」

師匠「Ritsuki! What are you doing? Hurry up and come here!」
  【凛月!何やってるんだ?早く来な!】

凛月「Nothing! I'm going now!」
  【なんでもないよ!今行く!】

師匠にバスケを学び、無事オリンピック選手に抜擢された。去年のオリンピックで見事な戦績をあげることができた。現在は師匠のとこに住み込みでバスケを学んでいる。

凛月「そろそろ帰国しないとな。」

そんなことを考えていると、師匠が入ってきた。

師匠「Ritsuki. A little better?」
  【凛月、少しいいかい?】

凛月「Absolutely.」
  【もちろんだよ。】

師匠「Do you have something to tell me? My eyes can't be deceived, can they?」
  【私に何か話したいことがあるだろ?私の目は誤魔化せないよ?】

凛月「That's right, master. I'm actually thinking of returning to Japan, is that okay?」
  【さすがだね、師匠。実は日本に帰国しようと思ってるんだけど、いいかな?】

師匠「May I ask why?」
  【理由を聞いてもいいかい?】

凛月「It's a promise to the people who saved me, who are very important to me.」
  【俺を救ってくれた、とても大切な人たちとの約束なんだ。】

師匠「Okay, I'm going to be careful.」
  【わかったよ、気を付けて行って来な。】

凛月「Thank you!」
  【ありかとう!】

俺は師匠に許可をもらって日本へ帰国した。そして約束の海へと向かった。

《結華side》

10年の時が流れ、仕事もだいぶ慣れてきた。私は高校、専門学校を卒業してファッションデザイナーとして活躍していた。今では、世界的なモデルやアイドルの衣装を作ることも多々あり、ファッション業界では一目置かれる存在になっている。

結華「よし!依頼の衣装はこんな感じかな!」

同期「さすがだね結華!すごく素敵。そういえばこの後あいてる?」

結華「ありがとう!あいてるけど、何かあるの?」

同期「合コンやるんだけど、結華も来ない?」

結華「ごめん、遠慮しとく。私には心に決めた男性がいるから。」

同期「え~!!どうしても?その男性より良い人いるかもよ??」

結華「残念だけどそれはないわ!私が惚れた人は誰よりもかっこよくて、誰よりも優しい人だもの。」

同期「そっか~残念…。結華がそこまで惚れ込む男なのね。もしかして明日休み取ったのって、その人に会うため!?」

結華「その人もいる!でも、明日のは10年前からの約束だから、デートとかじゃない。私が一番楽しみにしてた日。」

同期「楽しんでね!」

結華「うん!」

みんな何してるかな…。期待を胸いっぱいに抱えながら、翌日海へと向かった。