あの後は4人でアイスを食べて、雑談をした。話題は進路の話へと移行していった。

遥翔「なぁ、みんなは進路とか決めてんの?」

結華「なんとなくは決まってる。」

瞬「俺もそんな感じ。」

凛月「俺は…これから考える…。」

遥翔「安心しろ凛月!俺もまだノープランだ!!」

瞬「威張れねぇよ…。」

瞬はため息をついたが、俺はなんとなく嘘だなって思った。遥翔には何か考えがあるって、根拠ないけどそんな気がした。

遥翔「2人はどんな感じで考えてんの?」

結華「私は専門学校かなぁ~。」

瞬「俺は国立。」

凛月「まじか!?2人ともちゃんと考えてんだな…。」

遥翔「すげぇな。俺は東京に進学しようと思ってる。」

凛月「え?東京戻ってくんの?」

結華「もしかして瞬も東京考えてたりする…?」

瞬「俺は元々東京しか考えてない。」

結華「じゃあ、来年からは近くなるね!」

遥翔「あぁ、そうだな!」

そんな未来の話に花を咲かせ、気づけば日没を迎えていた。

瞬「そろそろ帰るか。」

遥翔「そうだな。っと最後に目標宣言しない?」

凛月「目標?」

遥翔「そう!次4人集まる時までに達成したい目標を決めて宣誓するんだよ!その方がやる気が出る気がするんだ。」

結華「それいいね!ちなみに次会うのは?」

遥翔「今ここに宣言する!4人で次集まるのは10年後、28歳の8月20日だ!それまでに俺、篠宮遥翔はカウンセラーになる!カウンセラーになって、今回の俺のような考えをする人を救いたい!それから、この夢を持てたきっかけで俺の人生に希望をくれた瞬に俺の感謝を全部伝えきる!!」

瞬「は?2つ目はいらないだろ!」

遥翔「俺にとっては重要なことだ!さぁ、3人も宣言してくれ!」

結華「私、神崎結華はデザイナーになる!デザイナーといえばで私の名前が挙がるようになるまで!それから、もっと自分を磨いてかわいくなって、瞬の一番の女になる!!」

瞬「は!?」

驚く瞬とは相反して結華は頬を染めて笑っていた。

凛月「俺、小鳥遊凛月はバスケ選手になる!世界で通用するまで強くなって、オリンピック代表になってやる!それから、瞬に何としてでも今回の恩返しをする!」

瞬「おいおい、お前ら揃いも揃ってなんなんだよ…。」

遥翔「瞬は人気者だな!ていうか凛月、夢あんじゃん!」

凛月「今決めたんだよ!でも宣言したからには絶対なってやる。じゃあ、最後は瞬だな!」

瞬「はぁ…、無茶苦茶だ…。俺、西條瞬は医者になって世界中の患者を救ってみせる。それから、3人の俺への願いを諦めさせる。」

遥翔「なんだよそれぇ~!!」

その後はみんなで笑い合いながら、解散となった。

家に帰って俺は、みんなで無事に再会できる日を夢見て眠りについた。