私は、私が嫌いだった。

可愛くないし、空気を読むことも苦手で、得意なことがなかった。
その影響か、ブスって言われたり、家族のことについてもいじめられることが多かった。
でも…そんな私でもここまで乗り越えてこれたのは…

『オイ、やめろよ!』

『なんだよ!お前はこいつの味方なのか?こんなにブサイクで空気も読めないこいつの?』

『……そうだ!お前は人を大切にできねぇのかよ!柚凪のほうがよっぽどお前より綺麗な人間だ!』

綺麗な人間。その言葉を今でも覚えている―――