「そうだよ!こっちから探しに行けばいいんだ!」
「え、なにを?」

 萌香ちゃんは、首をかしげる。

「わたし、アリアさんを……本物を探してくる!」


 そうだよ。情報が少ないっていうなら。
 自分から探しに行けばいいんだ……!
 

「でもさ……アリアさんには、招待状がないと会えないんじゃない?」

 萌香ちゃんの言うとおりだと思う。

 アリアさんに会うためには、招待状をもらうしかない。
 どうしたら、黒い手紙が届くのかな。

「そうだよね。どうしたら黒い手紙が届くんだろう」
「うーん」

 わたしたちは、二人とも頭を悩ませた。
 みんなが怖がってるアリアさんからの招待状。

 わたしだったら、両手を上げて喜ぶのになぁ。
 そんなことを考えていたら。