もうイヤだ。怖いよ……!
 その場から逃げようとした時だった。

 ましゅちゃんの腕から黒いものが、ひらりと落ちてきた。

 一体なんだろう。
 今、ましゅちゃんの腕から落ちてきたよね?

 黒い封筒がわたしの足元におちてきたんだ。
 
 ごくりとのどを鳴らした。
 わたしはなんとなくわかってしまった。

「これって……」

 落ちていた黒い封筒を、おそるおそるひろった。
 
 まさか。まさかだよね……。
 封筒を開ける手がふるえてきた。

 わたしは覚悟を決める。
 手紙を開けると、中に入っていたのは真っ黒の便せん。