わけがわからなくて、わたしは立ち尽くす。
 すると急にずんと肩のあたりが重くなる。

 まただ。肩に錘が乗ったように重い。そして、肩だけではなく体全身に重みが広がっていく。



 なんだか嫌な予感がした。
 これ以上ましゅちゃんを見るのが怖くて、目をぎゅっとつむる。

 怖い。怖いよ…!
 どうしてこんなに体が重くなるの…。

 寒くないはずなのに、体も震えてきたんだ。
 なんだか頭までぼうっとしてきた―…。


 うすれていく意識の中で、そのままわたしが最後に見たのは、まるで本当にわたしを見ているようなましゅちゃんの姿だった……。