………………

 *招待状*

 このたびはおめでとうございます。
 
 あなたが選ばれました。
 今夜19時。正門が開いているのが宴の合図。
 
 あなたを夜の学校に招待します。
 今回は特別にあなたの大切な人をつれてきてね。

 
 アリアより

 ……………………
 

 どくん、心臓が跳ねた。
 そして手紙を持つ手が震え出す。
 確かに「アリア」とそう書かれている。

 なんで。どうして……。
 本当にアリアさんからの招待状だったなんて。

 そしてなにより、ただの手紙なはずなのに。
 この手紙を持っていると、気が重くなるような気がした。
 
 どうしよう。一体わたしはどうしたら……。


 わたしだって、アリアさんの噂は知っていた。
 でも、信じていなかったんだ。
 だって幽霊だなんてあり得ないと思ったから。


 行かないとだめかな……。
 そうだっ!知らないふりしちゃえばいいんじゃないかな。

 怖い思いをするとわかってて、夜の学校にいく勇気なんてないよ…!

 そう思ったのだけれど。
 ある噂を思い出した。


『アリアさんから招待状を受け取って、その日に行かなかったら……夢の中にアリアさんが出てきて、そのまま連れていかれちゃうんだって…!』

 思い出すと同時に、ぞわりと寒気がした。