そんなわたしの不安は的中する……。
そのあとも、簡単な質問なのに星七くんと答えが揃わない。
おかしい。絶対におかしいんだ。
「なんでっ! 答えられないの? ちゃんと答えないと、ここから出られなくなっちゃうかもしれないんだよ」
違和感がつのって、思わず責めてしまった。
「……ごめん」
星七くんは、ただ謝るだけ。
言い訳も弁明もしてくれない。
星七くんの考えてることがわからなかった。
わたしはこんなにも必死なのに。
どうして簡単な質問なのに、答えられないの?
彼氏の星七くんなら知ってるはずなのに。
芽生えた違和感はどんど膨らんでいく――。
「ぶっぶー!また揃わなかったねー!」
また外れた。
なんで。どうして――。
ここである疑惑が思い浮かぶ。
星七くんはわざと外している?
そんな……まさかね。
わたしはぎゅっと手に力を込める。
そして芽生えた違和感を星七くんにぶつける。