「第5問!彼女の好きな食べ物は?」
簡単な問題キタッ!
彼女の好きな食べ物なんて、知らない彼氏いるのかな?
「苺!」
「ハンバーグ……」
「ブッブー!クスクス……。また揃わなかったね。どうしたのかな?」
心配しているそぶりは全くない。
アリアさんは嬉しそうに、ニヤリと笑う。
「ごめん……!俺……」
「だ、大丈夫!間違いなんて気にしないで」
星七くんの額に汗が伝ってるのが見えた。
緊張してるのかもしれない。
だから揃わなくても責めたりしちゃだめだよね。
そう思ったんだけど……。
ドクドク……。
なんだか、嫌な胸騒ぎがする。
わからない。わからないんだけど。
星七くんの表情や、簡単な問題に答えれないことに違和感を感じた。