【さっくんって何のお仕事してるの?】

 すると、すぐに既読が付き、

【知り合いの会社手伝って事務とか雑用してたり、月に数回知り合いの幼稚園で臨時保育士をしてる】

 という返事が返ってくる。

「優茉、さっくんから返事来た!」
「早いね。何だって?」
「知り合いの会社を手伝ったり、月に数回幼稚園の保育士もやってるみたい!」
「へぇ? 何か凄いね。ってか保育士の資格持ってるんだ、あの人」
「ね! 何か凄いよね!」
「まぁ知り合いの所で働いてるから多少の融通が利くのかもね」
「うん、だよね! 良かった。無職だったらどうしようかと思った」
「それは流石にないでしょ。でもまぁこれで朔太郎さんは結構な優良物件って事が分かったわね」
「そうなの?」
「そうよ。知り合いの会社で融通が利いて、更には保育士の資格も持ってるのよ? それでいてピンチの時には助けてくれるなんて、最高じゃない」
「……そっか、そうだよね」

 優茉に言われて改めて気付いた咲結だけど、そういう事を抜きにしても、朔太郎と距離を縮めたいと思っている咲結は更にメッセージを送ってみる。

【今週どこかで会えたりするかな?】

 そのメッセージに対して返ってきた答えは、

【平日は夕方以降なら多少時間は取れる。土日は、その日にならないとハッキリしない】

 というものだった。