私の寿命をもらった柊真はあれから元気にー…



「なったってことでいいんだよね?」 

思わず独り言が出ちゃった、ここ学校だったのに。

まぁいいか、誰も聞いてないと思うし。

授業が終わってホームルームが終わってあとは帰るだけ、部活をやってない私は本当にこのまま帰るだけ…めんどくさいしな部活、やりたいとも思ってないけど。

でもこのまま帰るのも…

「…はぁ」

足が重い。

重くて仕方ない。

なんならちょっと息苦しい気もして来た。


あ、なんか… 



お腹痛い、かも。



“ごめん、ちょっとお腹痛くてさ~”


…!


痛くなったところを触って確認する。

おへそのあたり、おへそのちょっと下とかそれくらいの…

「…痛っ」

キューッて雑巾を絞られてるみたいにお腹を締められてるみたい。

「痛っ、う゛~…っ」

壁を伝いながらするするするっとしゃがみ込む。

反対の手で締め付けられるお腹を押さえながら、はぁはぁと肩で息をする。


痛い、苦しい、痛い…っ 



これが柊真の病気ー…!


こんなにしんどいんだ…

こんなに…っ 


目の前が真っ白になる。

ぶわっと噴き出して来た汗に暑くてしょうがないのに手は冷たくて。


どうしよう、これ…



私…どうしよう…!



フッと力が抜ける。


廊下に倒れー…