千葉くんと両思いになれないのなら、せめて彼の友達でいたかった。
だから、ここ最近は千葉くんとの仲が深まってきてて、すごく幸せだったから。
千葉くんと、友達としての関係だけは絶対に壊したくなかったのに。
私は……自分で終わらせてしまった。
一度だけでなく、二度も振られてしまって。
千葉くんを困らせてしまった私は……彼を好きでいるどころか、きっともう友達ですらいられない。
「はぁ、はぁっ」
千葉くんから、少しでも離れたくて。
できるだけ遠くへ行きたくて。
私は学校の校門を飛び出して、がむしゃらに走り続ける。