友達の首舐めたことある方がおかしくない、かな?



「ねえ苹果ちゃん?」

「へ、あ、……ここ、です」



 右の首筋に触れる。

 な、なんか圧を感じたから敬語になっちゃった。


 玉露くんはわたしの上から手を被せてくる。指の腹で軽く擦られるとくすぐったくて、少し体をよじった。

 触り方がなんか……。これってわたしの皮膚が敏感すぎるだけなのかな。

 指摘するのはちょっと恥ずかしい。


 でもこのままじゃ……、声が。



「っ……ん」

「消毒しとこうか」

「ぁ、っ……? あ……う、うん!」



 一際大きな声を出してごまかした。

 えっ、セーフ、だよね……!?

 聞かれてないはず……はずだ。うんうん。