でも帰宅してすぐにわざわざ家に着いたとメッセージが届き、最低でも朝と夜の二回はメッセージのやり取りをしようと提案されたのだ。

 お互いのことを知るためでもあると即座に追加でメッセージが送られてきて、私は渋々了承した。

「それにしても、まさかおばあちゃんもお兄ちゃんも、雪乃さんも大翔との結婚に賛成なことには驚いたな」

 バスタブに肘をついて、大翔が帰ってから口々に言われたことを思い出す。

「大翔君以上の人はなかなかいないと思うわよ」

「顔もいいし、育ちもいい。しかも高収入のパイロットだ。それになかなか一途な一面もある男だぞ」

 全力で大翔をすすめる兄と祖母を見て、雪乃さんまで「桜花ちゃんとお似合いよね」なんて言っていた。

「雪乃さんだけは私の味方になってくれると思ったんだけどな」

 兄とは高校で出会い、二年生からの付き合いだった。だから頻繁に家にも遊びに来ていて、私にとって姉のような存在になっていた。

 そんな雪乃さんと兄が結婚すると聞いた時はどんなに嬉しかったか。姉妹になってからは、ますます仲良くさせてもらっている。