心配する大翔と兄を安心させるように「大丈夫、ちょっと頭が痛くなっちゃって」と説明している間に少しずつ痛みは引いていった。

「……うん、もう大丈夫」

 痛みを感じなくなり、大翔から離れた。

「本当にもう平気なのか? 無理していないよな?」

 まだ心配なようで聞いてきた大翔に「本当に大丈夫」と伝える。

「それにこういうことは初めてではないの。今みたいにすぐ痛みは引くから平気だよ」

「……そう、なのか」

 私が頭痛を起こしたところを初めていたふたりは言葉を失う。

 あまり心配してほしくないんだけどな。でもあんなに痛がったら心配させちゃって当然だよね。

 できるだけみんなの前では頭痛を起こしたくないけれど、こればかりは仕方がない。

「そうだ、大翔。付き合ってほしいところがあるんだけどいいかな?」

「もちろんいいが、家に帰って休まなくていいのか?」

「うん、大丈夫」

 家に帰ろうと引き止める兄を説得して、大翔と歩いて向かった先はサウスパーク。

「どうしてここに?」