その時、玄関のドアがガチャっと開く音がした。

帰ってきたのは姉ちゃんだった。

「姉ちゃん、まさか今帰ってきたのか?」

「うん」

ボッーとしている感じがする。

「昨日サークルの人達とご飯食べてきたんだろ?佑月もいた?」

俺が佑月の名前を出した途端、ハッとした顔になった。

「もしかして、佑月となんかあったのか?」

「なんでもない!」

そう言って二階に上がってしまった。

なんなんだ。