翌日。

昨日は結衣がなかなか寝てくれなかったので少し寝不足だ。

「壮馬!」

後ろから声をかけられた。

振り向くと、中学の時からの友人の日向が立っていた。

「会うの久しぶりだなー」

「そうだな」

高校に入学してから一度も会っていなかった。

「お前、部活なんか入ったのか?」

「美術部」

「あーそういえばお前、写真撮るの好きだったよな。俺はまた一緒にバスケやりたかったんだけど」