そんな話をしながら、作業をしているうちにだいぶ片付いた。

「だいぶ綺麗になったな。お前たちのおかげで、片付いたよ。お礼にこれやる」

水野先生は、ポケットから飴を取り出した。

「手伝ってくれてありがとな」

最後に水野先生に言われて、俺たちは美術準備室を出た。

「あー疲れた」

星野が大きく伸びをした。

「そういえばもうすぐゴールデンウィークだけど、酒井はなんか予定あんの?」

ゴールデンウィークは特に何も考えていなかった。

あるとすれば、結衣と公園に遊びに行くことだろうか。