渋々、掃除を手伝うことにした。

「なんでこんなに物が多いんですか」

見た目からしてものが多いように見えたが、それ以上だった。

「だから忙しくて掃除できなかったって言ってるだろ」

壁際の棚の上には何故か亀が泳いでいる水槽が置いてある。

「しかもなんでこんなところで亀なんか飼ってるんですか」

星野が驚いた様子で言った。

「その亀は退職した生物の先生から引き継いだんだ。ここしか置ける場所がなかったんだからしょうがないだろ」

せめて生物室におくべきでは?