そう言って連れてこられた美術準備室は、かなりの散らかりようだった。

「ここの掃除、一緒にやってくれないか?」

「はぁ⁈」

俺と星野は同時に声を上げた。

「最近忙しくてまともに掃除できなかったんだ。頼めるか?」

これからここから使う道具などを持ってくることも多くなるだろう。

こんな散らかったところでは、使いたいものも出てこない可能性がある。

「分かりました」

「俺も、どうせ暇だし」