「それぞれみんな用事があるみたいでね。みんな帰っちゃたんだ」

絶対にサボりだ。

「でも、今の図書委員会って何人でしたっけ?」

続けて秋本さんが尋ねた。

「全部で五人かな。今年の一年生は誰も入ってくれなかったら、2、3年生で回しているんだ。特に3年生は今年受験もあるから、なかなか時間がないみたいで、2年生の2人と俺で、なんとかやっているんだ」


数分後、なんとか全部片付いた。

「二人ともありがとう。お礼にこれあげる」

月島先生は私たちの手に飴玉を乗せてくれた。

「水野先生からもらったんだけど、食べきれなくて」