その日はよく晴れた空で、走るには絶好の日だった。

「中条先輩。準備できました」

俺は二年生の先輩と長距離のタイムの測定をしてもらっていた。

「よし、じゃあやるか」

俺たちはスタート地点に立った。

「いちについてよーい…」

笛がなったのを合図に、俺は勢いよく駆け出した。

結果は中条先輩の方が少し早かった。

「やっぱりすごいですね中城先ぱ…」

突然中条先輩が前のめりになって転んだ。

「大丈夫ですか⁈」