『まもなく停車いたします。お忘れ物の無いようご注意ください』

アナウンスが流れて、降りる駅に着いた。

降りる駅に着いたので、電車を降りた。

学校が近づくにつれて、自分と同じ制服を着た生徒が増えていった。

貼り出されたクラス分けの表を見ると、薫とはクラスが離れてしまった。

「クラス離れちゃったね」

私がつぶやくと、薫は明るい声で言った。

「またに遊びにこいよ。待ってるから」

そう言って、教室に向かって行った。

私も自分のクラスに向かおうと、歩き始めた。