嫌味たっぷりに言った。

「高校、ここにしたんだな」

「なんか問題ある?」

そっけない態度で返事をした。

「いや、元気そうでよかったよ」

「話はそれだけ?私もう帰るから」

返事を待たずに部室を出た。

そしてそのままお姉ちゃんが入院している病院に向かった。

お姉ちゃんのいる病室に入ると、パイプ椅子に腰掛けて眠っているお姉ちゃんに話しかけた。

「今日、ひさしぶりにあの人に会ったよ。前とそんなに変わってなかった。学校の先生になってたのは驚いたけど」