「うん!同じクラスの子で、宮沢さんって言うこと仲良くなったよ。昨日帰りにカフェでチョコレートケーキ食べたんだー」

「へぇ。よかったな」

それを聞いて安心した。

「薫は?」

「俺も一人いるかな。まだ友達って関係かどうかわからないけど」

酒井とはまだ二、三回しか話していない。

それで友達と言っていいのかまだわからない。

「そっか。私も宮沢さんともっと仲良くなりたいな」

ニコニコ嬉しそうに沙月は言った。

最初は不安そうにしていたから心配していたが、楽しそうにしていて良かった。