「俺は朝のランニング。毎日の日課」

「そうか」

そんな話をしているうちに、朝日が上り始めた。

酒井がカシャっとスマホのシャッターを切った。

「撮れた」

酒井は満足そうな顔をした。

「俺にも見せて」

酒井のスマホの画面を覗き込んだ。

そこには綺麗な朝日がおさめられていた。

「写真撮るの上手いな」

「そんなことない。俺なんかまだまだだよ」