「お姉さん目覚ましたんだ。よかった」

「うん。明日退院だから、迎えに行ってくる」

急に酒井くんが立ち止まった。

「どうしたの?」

「俺と付き合って欲しい」

「え?」

いきなりのことに驚いて変な声がでてしまった。

「なんで?」

「好きだから」

目を逸らさずに言った。

「うん。いいよ」

いきなり抱きしめられた。