俺は無事、一位でゴールして表彰台に上がることができた。
 
観客席の所に佐賀先輩の姿を見つけた。

隣に立っている中条先輩を見ると、嬉しそうにしていた。


大会が終わり、会場を出ると、沙月たちが待っててくれていた。

「おめでとう、薫」

「ありがとう」

沙月に言われて、満面の笑みで返した。

他の人たちとは駅のところで別れて、俺と沙月と姉ちゃんと佑月の四人で帰った。

「今日は久しぶりに四人でご飯食べるか」