喉が渇いたので自動販売機を探しに行った。

「月島先生?」

聞き覚えのある声が聞こえて立ち止まった。

「志穂、来てたんだ」

「茜の応援に。どこにいたんですか?」

「水野先生と一緒にいた。もうすぐ、次の選手、走るんじゃない?」

志穂は腕時計を見た。

「ほんとだ!急がなきゃ。それじゃあ先生、今日はここで」

そう言って走って行った。