「星野、一位でゴールしたみたいだな」

「はい。次は二年生ですね」

俺と千紘さんは、端のほうで見ていた。

次は、中条が走る。

近くで、見覚えのある顔をみつけた。

「佐賀?」

佐賀新が大会の会場に来ていた。

佐賀は、俺に気づくと、頭を下げた。

「お久しぶりです。月島先生、水野先生」

「お前どうして…」

千紘さんも驚いている。

「どうしても来て欲しいって、春樹に言われたので」