「俺でもよかったら、手伝うけど、何時まで?」

そうだった。
酒井くんは妹の迎えがあるんだった。

「大体一週間に一回くらいで、三十分くらいで終わるかも」

詳しくはわからないけど、図書委員に入っていた先輩柄手芸部にいたので、その時聞いたのはそれくらいの時間だった。

「それくらいだったら、大丈夫そう。俺も手伝うよ」

「ありがとう、酒井くん」

こうして私と酒井くんは、委員会も一緒にやることになった。