「私、時間があれば手伝いますよ」

「ありがとう。でも一年生一人だけだとバランスが悪いから、もう一人探してきてくれないかな?」

私は、一人思い出したので、さっそく交渉することにした。


やってきたのは、美術室だ。

「酒井くん、いる?」

カメラをいじっていた酒井くんに声をかけた。

「お願いがあるんだけど」

私は、酒井くんに事情を話した。

「あと一人、一年生で図書委員が必要なの?」

「そうなの。お願いできないかな?」