「はい。ご心配をおかけしました」

テーブルを拭いていた志穂さんが話しかけてきた。

「よかった。これで妹の応援に行ける」

「何の応援ですか?」

「あれ?言ってなかった?私の妹も二人と同じ高校に通ってるって。ちなみに私も通ってたの」

「えぇ⁉︎」

私たちは二人同時に驚きの声をあげた。

「陸上部に入ってて、大会に出るって言ってたから、応援に行ってあげたくて」

「あの、妹さんの名前は…」

「岡本茜っていうの」