宮沢さんは、その見た目から、男子から人気があるが、少しキツイ言い方をすることがあるため、女子からは不評を買っていた。

でも私は、意見をはっきり言うことができる宮沢さんのことをすごいと思っていた。

下校時間になり、みんな次々に帰っていった。

「み、宮沢さん」

帰ろうとしていた宮沢さんに声をかけた。

「何?」


肩にスクールバックをかけた宮沢さんがこちらを向いた。

「今日、一緒に帰らない?」