その日は急いで家に帰った。


家に帰ると、姉ちゃんと沙月が一緒にソファに座って話していた。

ただいま。あれ?沙月と姉ちゃん?こんな時間に何してんの?」

「あんたが帰ってくるまで、世間話に付き合ってもらってたの。沙月ちゃん、ありがとうね」

なんだか妙に楽しそうだ。

姉ちゃんは、俺の分のお茶を入れると自分の部屋に戻って行った。

「姉ちゃんと何話してたの?」

「内緒。それよりも、酒井くん学校来てた?」

「朝は来てたけど、具合が悪いって言って早退してたな。それがどうかしたのか?」