「一年、星野薫」

一瞬、自分の耳を疑った。

俺の名前が呼ばれた。

「はい!」

俺は、嬉しさが込み上げてきた。

もう一人は、違うクラスの男子生徒だった。

「一年はこの二人だ」

周りから、拍手が起こった。

「次に二年生、岡本茜」

「はい!」

岡本先輩は二年生の女子で、一番足が早いと言われていた。