「ごめんね。まだ薫、帰ってきてなくて」

綾音ちゃんはお茶とお菓子を持って来てくれた。

「薫が帰ってくるまで、私とおしゃべりに付き合ってくれる?」

綾音ちゃんと話すのは久しぶりだったので、私も嬉しかった。

それに、綾音ちゃんに聞きたかったこともある。

「うん。私も久しぶりに会えて嬉しい」

確かお兄ちゃんと綾音ちゃんが高校に入ったあたりから一緒に遊ばなくなった気がする。

「もう三年くらいたつよね。結構忙しくなって中々遊べなくなっちゃったからね」

私は、また四人で遊びに行きたい。

「綾音ちゃん、お兄ちゃんとは大学で会ったりしてるの?」