俺はあくびを噛み殺しながら、通学路を歩いていた。

今日は高校の入学式だ。

あたりは満開の桜でいっぱいだ。

入学する学校の美術部には、絵の他に写真のコンクールに出品できるらしいので、高校では美術部に入ると決めていた。

俺はスマホで一枚写真を撮った。

隣の女の子がちらっとこちらを見た気がした。

同じ制服を着ているので、俺と同じ高校か?

だが、すぐに女の子は歩いて行ってしまった。

俺もスマホをしまって、学校に向かった。

昇降口に掲示されているクラス分けの表を見て、クラスに向かった。