薫が入れてくれたお茶を飲んで、少しは落ち着いた。

「なんで泣いてたんだ?」

「中条先輩に告白したら、振られた」

「はぁ⁈」

薫は椅子から立ち上がった。

「こ、告白って、マジかよ」

かなり動揺しているようだ。

いきなりこんなことを言われたら、誰だってそうなるだろう。

「私が落ち込んでる時に元気づけてくれて、それで、好きになったの。でも好きな人がいるからって振られちゃった」

「そうか…」