私はそのまま病院に向かった。

病室のドアを開けると、ベッドの上で女性が眠っている。

私はベットの横にあるパイプ椅子に腰掛けた。

「今日は高校の入学式だったんだよ。隣の席に座った子は、ちょっと、気が弱そうな子だったけど、少しお姉ちゃんと似てたかも。まぁなんとかやっていけそうかな。じゃあ、また来るね」

私はそういうと、立ち上がり、病室を後にした。