俺はゴミをゴミ袋にまとめて、食べ終わった食器を洗って片付けた。

「頭いた…」

千紘さん柄頭を抑えながら起き上がった。

「おはようございます。水、飲みますか?」

「ああ、頼む」

コップに水を注いで、千紘さんにわたした。

「今何時だ?」

「もう8時過ぎてます。俺はこのあと出かけるので、治ったらすぐに帰ってください」

千紘さんは水を一口飲んだ。

「今日が命日だったな。墓参り、いくのか?」

「はい」