その香りに懐かしい記憶を思い出した。

お姉ちゃんも、私によくカフェオレを作ってくれた。

お姉ちゃんの作ってくれたのは、ミルクがたっぷり入っていて、とてもおいしかった。

「はい。カフェオレ、お待たせしました。熱いから気をつけてね」

店員さんがカフェオレをカウンターに置いてくれた。

私はよく冷まして一口飲んだ。

ミルクが多めに入っていて、お姉ちゃんの作ってくれたものに似ていた。

自然と笑顔になった。

「笑ってくれてよかった。外にいるのを見かけた時は、辛そうな顔してたから」

人が作ってくれたものを久しぶりに口にしたので、少し温かい気持ちになった。