「まずは、お前にできることをしろ」

「はい」

学校からの帰りに、俺は病院へ向かった。

「真緒」

一人の女性がベッドで目を閉じていた。

俺は真緒の手を握って両手で包んだ。

「早く目を覚ましてくれ」