俺は、悪いと思いながらも、なぜかどうしても気になって、あとをつけることにした。

水野先生が入って行った病室には、宮沢真緒と書かれていた。

まお、どこかで聞いたことがある気がする。

『真緒!』

誰かの声が頭で響いた。

その声は水野先生の声に似ていた。

それに苗字が宮沢と一緒だ。

嫌な予感が的中してしまった。

その時、水野先生が病室から出てきた。

「酒井?何してるんだこんなところで」