公園から帰ってきてから、結衣は遊び疲れたのか、リビングで寝てしまった。

結衣にブランケットをかけてから、俺は父さんの写真を眺めた。

そして、宮沢から聞いた姉の話を思い出していた。

宮沢の姉は、交通事故にあって、今も意識が戻っていないと言っていた。

実は俺の父さんは、当時、高校生だった女の子をひいてしまい、そのまま建物に衝突してなくなったのだ。

もし、宮沢の姉があの時の高校生だったとしたら…

そんな考えが頭をよぎった。

まさか…な。

俺は考えるのをやめて、お昼ご飯の用意を始めた。