「そうかな?」

「初めの頃は、話しかけてくるなオーラ出まくってたから。前より表情がやわらかくなった感じがする」

私はそんなに話しかけづらいオーラを放っていたのだろうか。

確かに私はあまり感情を表に出さないので、何を考えているのかわからないと言われたことがある。

「ごめん。私、愛想よくするのとかあんまり得意じゃなくて」

「いや、別に謝らなくても大丈夫だよ」

酒井くんは焦ったように言った。

私はふふと笑った。

「私もこの公園にくるの久しぶりなの。小さい時はよくお姉ちゃんと一緒に来てた」