「そうだな」

あっさり言った。

「なんで?」

「もう一年近く学校に来てないから、単位も足りてないし、おそらく留年することになる。つまり来れたとしても、お前たちと同じ学年になるし、いじめていた奴らもまだ学校にいる状況だ。あいつは成績もよかったし、復学するよりは、新しい環境に行った方がいいと考えたんだろう」

確かにそうだ。

先輩が同じクラスなんて、みんなも気をつかうだろうし、またいじめていた奴らから何かされるかもしれない。

そう考えたら、別の場所で再スタートしたほうがいい。

「で?もう一つは?」